足利尊氏を初代将軍とし、十五代にわたって続いた室町幕府。
南北朝時代、戦国時代と続く大きな変革期の中で、歴代将軍たちは
時代に翻弄されながらも二百四十年の命脈を保ちました。
激動の時代の最中、将軍たちは、武家文化を基本として、公家文化や、
東アジアとの交流を通した大陸文化を積極的に受け容れました。
そこで築き上げた独自の価値観と美の世界は、今も日本人の暮らしに根差しています。
展覧会では、歴代将軍の肖像やゆかりの文化財、彼らが愛し、価値付けた名品の数々を通して、
室町時代の多彩な芸術文化や、将軍たちの魅力を紹介します。また、尊氏が創建し、
将軍家菩提所となった京都の等持院に伝わる歴代将軍の彫像全13体の一挙公開は
寺外初の試みとなっています。
本解説講座は、九州国立博物館の協力により、展示を担当した学芸員を講師として招き、
見所などを詳しく解説します。
〇講師:一ノ瀬 智さん(九州国立博物館職員)
〇日時:8月8日(木)、14時~15時30分〈受付13時30分)
〇場所:歴史博物館研修室
〇定員:70人
〇申込方法:電話、または博物館窓口にて
〇申込期間:7月25日(木)、9時~
〇申し込み・問い合わせ先:歴史博物館(922)1911
※特別展「室町将軍ー戦乱と美の足利十五代ー」は九州国立博物館にて
7月13日(土)~9月1日(日)の期間に開催しています。